入院歴3年

私は、病院に3年近く入院させられていた。なんの病院かと言うと精神科の病院である。
入院した理由は、消防署に駆け込み、自殺願望を言ったからである。
消防署に駆け込んだ理由は、これが、また話しが長くなる。
元はと言えば、大学の研究で岩石の特定する為に、X線解析装置を使っていたさい、誤って測定中に開けてしまったことから始まる。その時は、被曝(放射線を浴びること)しているかどうかが分からなかった。ただ、顔の皮膚が赤くなっていたことから、病院に行ったが、線量計を付けていなかった為、どのくらい浴びたかが分からなかった。
その日の夜、家に帰ってから、手や顔がツルツルになり、手がヒリヒリし出した。唇から汁が出だし、これは結構な量だと思った。
翌日、病院に行くと、個室に入れられたが、顔が黒くなっていたらしい。喉が、焼けるように痛かった。
医者から、相当浴びてますわ。黒くなった患者は初めてみた、と。
とても、怖かった。自分は、死んでしまうのではないかと。
父親が、付き添いに来たさい、父親にも影響したらしく、退院を父親が次の日に決断した。
家へ一度帰り、もう一度、出かけて、家に帰りつくさい、車の中は、父親は、黒く、原爆が落ちたようだった。
見ている景色が、あまりにすごくて、消防署に駆け込めば、父親も助けてくれると思い、駆け込み、自殺願望をほのめかした。
消防退院が救急車を出してくれて、乗るように言われたが、着いた場所は、精神科病院だった。
夜の静けさの中、おりのような廊下を出て、明るい場所に、看護師さんと、お医者さんがいた。